母子世帯の数は京都府全体の世帯数より多い!?シングル世帯の割合と就業状況

Conobie読者調査を通じて関連する政府統計を見ながら、子育て世帯についてデータを眺めてみようというこの企画も3回目になりました。今回は少し趣向を変えて、シングル家庭に着目してみます。

ところで、今回も弊社NTTドコモが提供しているアンケートシステム「プレミアパネル」を使用して、Conobie読者に限定して調査を実施したデータをご覧いただくのですが、このアンケートシステムで予めデータが取れているものの一つが同居家族についてです。予め取得できているデータが多ければ多いほど、スクリーニング調査をしなくても済むようになります。

Conobieでは大手通信会社が運営する利点となる会員データや各種アセットを活かしたマーケティング支援メニューも取り揃えています。詳細は媒体資料をご覧くださいませ(こちらよりダウンロードできます)。

それでは見てみましょう!

調査概要

調査期間: 2021年2月15日(月)〜2月19日(金)
調査対象:
 ・日本国内(全国)在住の18歳以上の女性
 ・5歳以下の子どもと同居
標本サイズ: 1,673サンプル
※なお、子年齢は均等割付をしていません

調査データ

#1 シングル世帯の割合について

配偶者と同居なし

Conobie読者の中で、配偶者と同居なし、つまりシングルマザーの割合は4%でした。

さて、厚生労働省が5年ごとに実施している、平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告によると、母子世帯は推計で123.2万世帯でした。同年の総務省による住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査を参考に、母子世帯数を総世帯数で割ると、母子世帯の割合は2.2%という結果になります。ちなみに、123.2万世帯というのは京都府の総世帯数より多いです。

全国母子世帯

では、Conobie読者のシングルマザー率は高いのかというと、標本誤差の関係上±0.6%程度の誤差を見込む必要があるため、一概には言えなさそうですが、もしかしたらほんの少しだけ高めかもしれません。

ちなみに、父子世帯は18.7万世帯となっており、これは全体の0.3%、ひとり親世帯の中では13%です。ひとり親世帯の場合、87%と大多数が母子世帯ということになります。

#2 シングル世帯の就労状況

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前述の厚労省、平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告によれば、母子世帯ママの81.8%が就業しており、そのうち44.2%が正規雇用で働いています。

下記は、前回取り上げた厚労省の2019年国民生活基礎調査より抜粋したデータの再掲です。ひとり親世帯等調査と同年、真ん中の2016年のデータと比較して、就業しているママの割合が17%程度、高くなっています。また、正規雇用の割合も20%ほど高いです。想像通りのデータでしょうか?

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働きながら子育てする方が多く、育児の担い手は少ない環境下で、ふたり親世帯よりもさらに時間のない毎日を送っていることが推測できます。

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