コロナ禍で、家庭内での料理分担はどう変わったのか?

クックパッド株式会社が、利用者5,793名を対象に「コロナ禍前後での家庭の料理に関する実態調査」を実施。その調査結果についてご紹介します。

約35%の家庭で料理への参加人数が増加

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「コロナ禍の外出自粛以降、家庭内で新たに料理をするようになった人」についての設問で、34.4%の家庭で、コロナ禍の外出自粛以降に、家庭での料理の参加人数が増えたと回答。新たに料理するようになったのは、1位「パートナー(17.4%)」2位「中学生以上の子ども(13.2%)」3位「小学生以下の子ども(10.3%)」という結果になり、小学生以下の子どもでも料理に参加する機会が増えたことがうかがえます。

下記は2018年厚生労働省による「全国家庭動向調査」からの抜粋ですが、2018年ということでbeforeコロナの時期のデータでは、約9割の妻が毎日・毎回炊事を担当していることが分かります。

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クックパッド株式会社の調査では、料理をはじめたきっかけについて、「在宅勤務が増えて当番でランチをつくるようになった」「外出自粛で料理回数が増えたため手伝ってくれるようになった」など、パートナーとの家事分担のために料理をはじめたという声も多く寄せられたようですが、今のこのafterコロナのタイミングで家事分担について調査すると、少なくとも炊事について妻の負担割合は減っているかもしれませんね。

家族と一緒につくりたい料理の1位は餃子

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「家族と一緒につくりたい料理」についての設問では、1位「餃子(57.8%)」2位「お好み焼き(48.2%)」3位「ピザ(45.7%)」となりました。包んだり混ぜたり、工程の中で子どもでも参加しやすく楽しめるような料理が選ばれやすい傾向にあります。

一口に料理といっても、ここにはハレとケ的な要素があると考えられます。つまり、毎日作るいつもの料理と特別な日、例えば休日に作るイベント的な料理がありますが、ここで回答されているのは後者でしょう。作った食事ではなく、料理の過程そのものを家族と一緒に楽しむというのは、イベント的な要素があるのかもしれません。

調査概要

調査期間:2021年3月27日(日)〜4月3日(土)
調査対象:クックパッド利用者 6,607名(有効回答数:5,793名)
調査方法:インターネット調査

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