「スマホに子どもの写真はたくさんあるけど、親の姿はなし…」パパママの写真事情

洗濯や料理のように、パパママにとって身近なアクションの一つが写真撮影ではないでしょうか。お宮参りや七五三のような記念撮影だけではなく、日常生活で子どもが見せる表情や可愛い瞬間の撮影まで、育児の大切な記録として写真が果たす役割は大きいはず。

今回は、パパママが撮影時に好むデバイスや写真を撮る頻度、保管はどうしているのかなど、「育児と写真」の実情を見ていきましょう。

約4割のパパママが「週に5回以上」スマホで写真を撮っている

写真撮影事業を行う千株式会社は2017年、同社が運営するインターネット写真販売サービス「はいチーズ!」ユーザー向けに「パパママとスマホカメラ事情」についてアンケートを実施。パパママ821人からの回答をまとめた調査結果によると、スマホで写真を撮る頻度のトップは「週1~2回」(29.1%)で、「週3~4回」(24.2%)、「週5~6回」(20.1%)、「毎日」(18.6%)が続きました。約4割のパパママが週に5回以上スマホで写真を撮っています。

スマホ撮影頻度
出典:はいチーズ!「パパママとスマホカメラ事情」より

被写体の1位は「子ども」(99.1%)で、2位の「料理など食べ物」(23.7%)に大差をつけています。調査対象がパパママですから、自然な結果と言えますね。

写真は「PC保存」が最多。スマホに入れたまま放置の人も

スマホに保存している写真の枚数を聞くと、1位が「100~499枚」(21.1%)で、2位は「500~999枚」(18.7%)、3位にはなんと「3500枚以上」(17.6%)がランクインしました。スマホの容量が大きければ保存に大きな問題はないでしょうが、2度と撮れない大切な写真が消えてしまう事態に備え、バックアップは検討した方が良さそうです。

写真の保存方法で多いのが「PCに保存」(38.5%)で、「Googleフォトなどのクラウドサービスを利用して保存」(26.0%)、「プリントして保存」(25.9%)が続きました。一方で「スマートフォンに入れたまま、何もしていない」(23.3%)と答えた人も。

保存方法写真

スマホで写真の編集・加工をした経験がある人は、75.3%。具体的には、「文字・スタンプ・フレームなどを入れる」(68.7%)「明暗・色・彩度などを調整する」(57.7%)が多い結果になっています。

写真を見返すことで家族仲が良くなる

スマホ向けアプリの開発を行うROLLCAKE株式会社が2018年に行った「子供の写真についての調査」(0~9歳の子どもを持つパパママ1000人が対象)でも、子どもの写真撮影時にスマホを使うと答えたパパママが92.2%に上っています。他にはデジカメが49.2%、デジタル一眼が18.8%でした。写真の保存方法では「データで保存」が95.3%で最も多く、「自宅でプリント」(28.2%)、「お店などでプリント」(25.9%)が続いています。

ROLLCAKE調査結果トップ
出典:ROLLCAKE株式会社「子供の写真についての調査」より

「子供の写真をアルバムにしているか」を聞くと、「していない」が59.5%。理由の上位には「子どもの写真データを整理・管理できていない」(67.5%)や「整理・管理は不便で面倒」(79.5%)が挙がっています。仕事や家事、育児をしながらたくさん撮った写真を整理するのは、なかなかに労力が必要ですからね…。「よし、写真の整理をしよう」と思うまでのハードルを下げてくれるような使いやすいツールがあるとありがたいなと筆者は感じます。

アルバム作るメリット

ちなみに、子どものアルバムを多く持っている人ほど「家族の会話が活発」や「夫婦のコミュニケーションが良好」と感じる割合が高いことが示されています。アルバム制作を通じて夫婦や家族の会話が生まれるほか、目につく場所において繰り返し見ることで家族の絆を感じられるのかもしれません。

デジタル化が進む中であえて紙のアルバムを持つメリットには、「気軽に見返せる(72.8%)」や「形に残せる(64.8%)」といった意見が寄せられています。写真が家族仲の良さに繋がるなんて、素敵ですね!

子どもの写真はたくさんあるけど、家族が揃った写真は、わずか0.12%

コノビーでも写真をテーマにした記事がいくつもありますが、その中でも家族写真の実情を具体的な数字で描いた記事をご紹介します。

帰省できない代わりにフォトブックを送ろう!編集中に気づいた驚愕の事実…。

新型コロナウイルスの影響で、予定していた帰省ができなくなってしまいました。 楽しみにしていただけに本当に残念でしたが、感染拡大防止のためには仕方がないですね。 フォトブックを作って家族に送ろうと編集していたとき、あることに気が付きました。

conobie.jp

 

新型ウイルスの流行で夏休みの帰省を控えたひいちゃんさんは、家族写真をフォトブックにして実家にプレゼントしようと思い立ちます。PCに保存した写真の整理を始めたところ、これまで撮影した子どもに関する約1万5000枚の写真のうち、なんと自分と娘のツーショットは104枚しかない事実にびっくり。ちなみに夫と娘の写真は87枚、家族3人で撮った写真はたった18枚しかないことに気が付きます。子どもにまつわる約1万5000枚の写真のうち、家族全員が写った写真はわずかに0.12%しかなかったのです。

ママにとって子どもとのツーショットは、「育児を頑張る自分の記録」

「意外に子どもとの写真がない…」のは、ママあるあるのようです。ストックフォトを提供するピクスタ株式会社が今年4月に発表した「ママと子どもの写真調査」(0歳~6歳の子どもがいる既婚女性594人)によると、「ママと子どもとの写真が欲しい」と思っているママが94.3%いるのに対して、「自分と子どもとのツーショットがない」は40.6%と、理想と現実にはギャップがあります。

写真子どもとのツーショット
出典:ピクスタ「ママと子どもの写真調査」より

子どもとのツーショットを欲しいと思う理由のトップは「将来、 子どもに自分を含めた家族との日々を伝えたいから」(88.2%)ですが、次点は「子どもの成長記録であると同時に、 子育てを頑張る自分の記録でもあるから」(84.3%)でした。子育てを頑張ってきた自分の記録を残したいと考えるママが多いことがわかりました。

先にご紹介した「アルバム作りが家族仲を良くする」との調査結果には共感します。筆者は写真をクラウドで保存しており、アルバムに使う写真を選ぶため妻や息子と一緒にスマホで写真を見返すのですが、これが会話のきっかけになっています。特に一人目の育児では戸惑いの連続で記憶がないこともあるので、写真を残したことで思いだすきっかけになっています。

そんな大切な写真だからこそ、簡単に整理ができたり、加工ができたりするツールの存在はパパママにとって心強いのではないでしょうか。

 

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