夏の暑さに感染症への不安で続くステイホーム。Conobie編集部メンバーが語るおうち遊びのリアル

暑さや感染症対策のため、外出を控えて自宅で過ごすのは賢明です。しかしおうち時間が増えると子どもをどうやって楽しませるかはパパママが悩むところ。Conobie編集部でも「みなさんどうやって遊んでいますか?」という会話が交わされることがしばしばです。自宅での遊びに役立つアイテムや遊びの工夫などについて編集部メンバーに聞きました。

パパママの約半数が、2019年12月時点に比べて「家族と過ごす時間が増えた」と回答

昨年からパパママは暮らしの変化に直面してきました。その中の一つが、家で過ごす時間が増えたことです。内閣府が今年6月に発表した「第3回 新型コロナウイルス感染症の影響下における 生活意識・行動の変化に関する調査」に掲載されているグラフをご覧ください。

出典:内閣府「第3回 新型コロナウイルス感染症の影響下における 生活意識・行動の変化に関する調査」より

18歳未満の子を育てるパパママ2065人に、新型コロナウイルス拡大前の2019年12月と比較して家族で過ごす時間がどう変わったかを聞いたところ、2020年5〜6月時点で「増えた」と答えた人は70.3%に上りました。家族と過ごす場所は自宅と考えるのが自然なため、この記事では「家族で過ごす時間が増えた」を「自宅で過ごす時間が増えた」ととらえています。

その後2020年12月には46%に低下し、今年4〜5月には48.6%とわずかに上昇しました。1回目の緊急事態宣言や臨時休校・休園などの措置が矢継ぎ早に取られた2020年5〜6月ほどではないにしろ、2019年12月と比べると「家族と過ごす時間が増えた」と答えたパパママは約半数に上っています。

暑さはやがて和らぎますが、感染症は別です。現在、新型コロナウイルスへの感染者数が急増して大変な緊張感が漂っていることはご存知の通りです。保育園利用者に登園自粛を呼びかけたり、夏休み明けに小中学校を休校したりする自治体もあることから、内閣府の調査時点よりも自宅で過ごす時間は今後増えていくと予想されます。

以前よりもおもちゃを買うようになった

こうした状況の中、お子さんとのおうち遊びに備えておけば、安心です。Conobie編集部のメンバーのTさんは、「以前よりもおもちゃを買うようになりましたね」と遊びについての変化を話します。新たなおもちゃ購入は出費にはなるものの、「同じもので遊ぶと飽きてしまうし、仕方がないかなって割り切っています」と言います。ちなみにどのようなおもちゃを買っているのかを質問したところ、

「子どもが好きなキャラクターの塗り絵やひらがな練習帳のほかシールを買うことが多いですね。キャラものだと着せ替えシールという商品があるのですが、親がつきっきりにならなくても子どもは一人で集中して遊んでくれます。着せ替えシールは100円ショップでも購入できますし、種類も豊富。さらにコストもあまりかかりません」

とのこと。しかしおもちゃが増えるとしまう場所に困りますよね。そこでTさんは「散らからず、場所を取らないもの」を中心に買うことにしています。

ほかのメンバーからは「プラパンやプラモデル、ゲームなど室内でおとなしく過ごせるものに課金しがち」というコメントも。子どもが快適に室内遊びができるなら、ちょっとくらいお財布の紐を緩めてもいい、との本音がうかがえますね。

運動不足解消に役立つ室内鉄棒やブランコ、ジャングルジム

しかし家で過ごす時間が増えると、運動不足が心配です。スポーツ庁では「Withコロナ時代に運動不足による健康二次被害を予防するために」と題したリーフレートを作り、親子で一緒に買い物や掃除などをしたり、動画サイトにある子ども向け体操をしたりという運動の仕方を提案しています。

出典:スポーツ庁「新型コロナウイルス感染対策 スポーツ・運動の留意点と、運動事例について」より

部屋での運動についてConobie編集部のKさんから、こんなコメントがありました。

「大きめのビニールプールを買ったのですが、子どもたちは飽きてしまい遊んでくれません。そこでトランポリンを引っ張り出して、再び使うようになりました。子どもたちは動画を見ながら体を動かしていますよ」

ほかには、「室内鉄棒」「室内ブランコ」「スポーツゲーム」も挙がりました。スポーツゲームは文字通りゲーム感覚で運動を楽しめますね!

トランポリンちなみに筆者宅では室内用ジャングルジムを置いていますが、子どもには人気です。塗り絵や折り紙、動画視聴に飽きたら上り下りをして体を動かして楽しんでいます。その様子を見ると、子どものストレス解消に役立っているのかなと感じます。

わたあめ機や流しそうめん機を導入

ConobieのライターAさんから寄せられたおうち遊びの工夫をご紹介します。Aさんはは、手作りスライム、手作り小麦ねんどなど工作ができるアイテムのほか、わたあめ機、かき氷機のように食についてのアイテムを購入。なかなかにバリエーションが豊富です。今年の夏、Aさんの子ども達からの評判が特に良かったのが、流しそうめん機だったそうです。

「準備や片付けはちょっと大変ですが、夫と協力すれば大きな負担は感じません。子どもたちは時にびしょびしょになりながら流れてくるそうめんを箸でつかもうとしていて、楽しそうにしていますよ」

そうめんを美味しく食べられることはもちろんのこと、流しそうめん機をきっかけとして、家族で一緒に食事を楽しむ時間を得られるのは利点ですね。同様の理由で、ホットプレートやたこ焼き器のように家族が自然と集まる機会を生み出すようなアイテムも人気が出そうです。

子どもがスケジュール管理力を身につけるのに役立つ意外なもの

最後は、双子の女の子を育てるConobie編集部メンバー・Uさんが取り入れた「おうち学習」のケースです。Uさんは子ども達と長く過ごす状況をチャンスととらえ、子ども達に勉強のスケジュール管理の習慣を身につけてもらっています。その時に役立っているのが、ホワイトボードです。

一週間単位で勉強と遊びの予定を立てる

「ホワイトボードの良いところは、書いたり消したりが簡単にできることです。子ども達が自分で考えるチャンスになりますし、キッチンやリビングといった目につきやすい場所に置いておくことで、自分で立てた予定を常に意識して守る行動を自主的に取ってくれるようになりました」

学習と聞くと国語や算数などの教科を思い浮かべるかもしれません。もちろんそれらも大切ですが、Uさんのように子どもにスケジュール管理の習慣を伝えると、自分で考える力や自分を律する力が身につきそうです。

(文:そのべゆういち)

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